注目したい愛知県の看護師復職対策

愛知県でも、医療機関では慢性的な看護師不足に悩まされています。そのため、潜在看護師を現場に呼び戻す動きが活発化していますが、潜在看護師の中には、現場復帰をする意思があるものの、日進月歩の医療技術に自分のスキルが追い付けないと感じて、躊躇するケースも珍しくありません。そこで、復職の意欲を持つ潜在看護師に職場復帰を促すため、愛知県では「看護職カムバック研修」と名付けられた再就業のための実務研修が毎年行われています。

「看護職カムバック研修」では、実務研修の講義コースを選択すると、3ヶ月の研修期間のうち4日間は、講習に参加しなければなりません。また、技術コースの場合は、10か月の期間内に1日を選んで講義を受ければ良いことになっています。さらに、5日間集中コースというのもあり、その研修期間中は、3日目と4日目に実習に参加し、スキルを取り戻す訓練を行います。

ちなみに、講義や技術演習だけでなく、病院実習や介護老人保健施設実習、訪問看護ステーション実習の中から、自分が関心のある分野の実習を受けられるので、研修終了後は、自信を持って現場復帰ができるでしょう。

ブランクが長期にわたった潜在看護師の場合は、いきなり現場復帰をすると自信を失いかねません。また、病棟勤務の場合は不規則なシフトに生活リズムが対応しきれなくなることもあるので、研修を通して実務の勘を取り戻してから、現場に戻るほうが安心でしょう。